【旅エッセイ】台北で、朝ごはんはしご【2日目朝】

June 12, 2017

〈旅日記1〉 台湾(台北・台中)

 

2日目 朝

前日お酒をひかえめにして寝た甲斐あって、朝は気持ちよく起きることができた。

予定よりは少し遅いけれど、まあいいか…とのんびり準備をして、ホテルを出る。

 

お目当ての朝ごはんを食べるべく、MRT(地下鉄)に乗って中正紀念堂駅へ。

到着したのは、金峰魯肉飯。以前ふたりで訪れて、あまりのおいしさに虜になったお店だ。

 

お昼どきには行列ができるという人気店だが、まだそこまで混み合ってはいない。

席に座って、日本語つきの写真入りメニューをしばし眺める。

注文用紙に数を記入して店員さんに手渡すと、あっという間に食事がやってきた。

 

店名にもある通り、ここの名物は魯肉飯(ルーローハン)。

ほかに魯蛋(煮玉子)、肉焿湯(豚肉のスープ)も頼んでみた。

 

 

白いごはんのうえに、たっぷりのお肉と、ウリのような野菜の漬物がのっている。

よく煮込まれたほろほろの豚肉は、濃いめの味つけ。

しいたけの甘みとスパイスのような複雑な香りが合わさって、たまらない。

 

魯肉飯も魯蛋も、肉焿湯でさえも、本来の私たちの好みからすると甘すぎるくらいなのに

それでも口にすると「うーん、やっぱりこれが台湾の味だよね」と感激してしまうから不思議だ。

 

 

朝ごはんを食べに来ているのは、近所の常連さんからカメラを持った観光客までさまざま。

店頭のワゴンで煮込んでいるお肉や玉子、そのほか惣菜をテイクアウトする人も多いようだ。

きっとまたいつか訪れるのだろうなあ、とぼんやり思いながら、にぎやかなお店を後にする。

お店をリピートすることがあまりないふたりには、珍しいことなのだけれど。

 

満足して、次の目的地へ向かう途中に、気になっていた近くの小籠包専門店をのぞいてみた。

お店は営業準備中のようだったが、開店時間を聞くと、「もう食べられるよ!」と手招きされる。

 

ふむ…店内はきれいだし、店員さんたちの感じもよく、何よりおいしそう。

当初予定していたランチは別の日にして、ここで朝ごはんはしごをすることに決めた。

 

 

 

思いがけず食べることになったのは、中正紀念堂駅からも徒歩圏内の小籠包専門店、黄龍荘。

メニューが書かれた赤い看板が目印。十字路に佇む、庶民的な食堂といった雰囲気に期待が高まる。

 

おすすめを聞きながらオーダーをして、小籠包を包むようすを見学させてもらう。

上海で小籠包や点心のレッスンに参加したこともあったので、その難しさはよくわかっているつもりだ。

職人さんたちの丁寧かつすばやい仕事ぶりに、しばし見とれてしまう。

一瞬で私たちの分を作り終えて、その後も彼らはひたすら小籠包を作り続けているのだった。

 

まずは、看板メニューの小籠湯包をいただく。

見た目は普通の小籠包だが、生地をやぶると澄んだ肉汁があふれてきて、スープのよう。

黒酢をつけなくてもよいくらい、コクがあってしっかりとした味わい。

エビとヘチマが入った蝦仁絲瓜湯包も、さっぱりとしていて、シャキシャキの食感が楽しい一品だった。

 

 

鶏肉を骨ごと煮込んだスープ、元盅鶏湯も、薄味ながらちゃんと旨みがあっておいしい。

冷蔵ケースにずらりと並んだ小菜にも目をひかれつつ、この日二度目の食事をゆっくりと楽しんだ。

 

「このままでは帰る前に太ってしまう…!」という危機感。台湾に遊びに来るたび思う、そして今回も。

旅の間はできるかぎりたくさん歩いて、摂取したカロリーを少しでも消費しようと、改めて心に誓う。

まだ二日目なのに、この調子で大丈夫かしらん?

でも、人一倍食いしん坊な私たち、おいしいもの探しはやめられないのだから、仕方ない。

 

 

 

 

 

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